<原著>看護学生の老人観に関する研究第2報 : 老人看護の講義受講後の変化

概要

論文の詳細を見る
本研究は看護学生の入学から卒業までの老人観の経時的変化について実態調査を行い,学生の老人観の発達に及ばす様々な要因について分析を行うものである。前報では学生の老人観と生活背景との関連について検討し有益な示唆が得られた。今回は看護学生が老人看護の講義受講後に抱いた老人観の実態として,学生がうけとめた老人看護に関する講義内容についてのアンケート調査と,前報同様文章完成法検査(以下SCTと略す)を行い,老人観の変化について分析した。その結果,1)学生の老人観の変化は,一般的な老人像では中立的反応(以下Ntと略す)が多く,学生の客観性の増加を示していた。若者との比較による老人像では否定的反応(以下Negと略す)の中でも「退行」を表現した学生が増加していた。2)家族の中の老人像では,肯定的反応(以下Posと略す)が減少し,Ntの中の「意見」が増加していた。3)社会の中の老人像では,家族の中の老人像と異なりNegの中でも「負担」が増加していた。4)世話をする立場からみた老人像では,Ntが増加し,中でも「並列」が多く,学生の感情の両側性が認められた。5)自己の老後観では,漠然とした願望が減少し,具体性のある内容が表現されていた。6)全般的にみると,学生の老人観は講義後客観的,並列的な表現に集約される傾向を示した。
千葉大学の論文

<原著>看護学生の老人観に関する研究第2報 : 老人看護の講義受講後の変化

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク

<原著>看護学生の老人観に関する研究 第2報 : 老人看護の講義受講後の変化

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク

<原著>看護学生の老人観に関する研究第2報 : 老人看護の講義受講後の変化