サンマ肉のトリメチルアミン生成に及ぼす凍結貯蔵の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
北西太平洋の公海で漁獲されたサンマのトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)とその分解物で魚臭成分であるトリメチルアミン(TMA)およびジメチルアミン(DMA)の冷凍貯蔵中の生成について調べた。TMAO は肥満度が大きいものが多い傾向にあり,普通肉より血合肉に多かった。TMA 量は−40℃ 貯蔵では 1 年後もほとんど増大しなかった。−20℃ でも普通肉では 6 ヶ月後もほとんど増大しなかったが,血合肉で大幅な増大があり,魚臭の一因となる可能性が推測された。凍結貯蔵中の DMA の生成は TMA より少なかった。
- 公益社団法人 日本水産学会の論文
- 2010-11-15
著者
-
木宮 隆
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
岡崎 惠美子
(独)水産総合研究センター 中央水産研究所
-
木村 メイコ
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
平岡 芳信
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
今村 伸太朗
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
鈴木 道子
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
木村 郁夫
鹿児島大学水産学部
-
岡崎 惠美子
(独)水産総合研究センター
-
木村 郁夫
鹿大水
関連論文
- 魚油乳化した魚すり身加熱ゲルの物性, 保水性および色調の変化
- スケトウダラ肉貯蔵中のトリメチルアミン-N-オキシドの分解機構と酸素ガスによる分解抑制
- イカ乾製品の褐変を促進するスルメイカ水溶性成分
- 魚油乳化による魚肉すり身加熱ゲルの物性向上効果
- 凍結貯蔵中の乳化すり身の解乳化に及ぼすポリオール類の抑制効果
- III-4.エチゼンクラゲの食品利用(III.クラゲ類の生化学・利用学,クラゲ類の大量発生とそれらを巡る生態学・生化学・利用学,シンポジウム記録)
- 魚肉凍結変性の科学と品質計測法 : 1. 3 魚肉の凍結履歴の判別法について
- 高速攪拌による魚肉すり身中の魚油の微粒化と加熱ゲル形成能の向上
- タラ肉のトリメチルアミンオキシドの分解 : 分解酵素TMAOaseはポリアスパラギン酸様のカルシウム結合タンパク質か?
- TMAOase(トリメチルアミン-N-オキシド脱メチル化酵素)の80°Cにおける耐熱性と活性
- 0℃以下の温度におけるトリメチルアミン-N-オキシドの酵素的および非酵素的分解
- 魚介類のおいしさと鮮度評価
- サンマ肉のトリメチルアミン生成に及ぼす凍結貯蔵の影響
- 高濃度のATPを含有する魚肉微細化物のゲル形成能と冷凍耐性
- マグロおよび数種のブリ類魚肉のテクスチャー測定について
- C2部門
- 通常総会(GC)
- トレーサビリティ・システムの品質情報とオンライン計測の支援技術
- 判別技術(第9回・最終回)解凍魚の判別
- HACCP対応
- 冷凍保存中の臭気成分生成
- 日本産水産物の高付加価値化 : サンマのグローバルマーケティングの取組みに向けて
- 水産物の輸出 過去・現在と未来
- 遠洋まぐろ延縄漁業におけるメバチの販売価格に及ぼす潜在要因の影響:一般化線形混合モデルによる検討
- 遠洋まぐろ延縄漁業におけるメバチの販売価格に及ぼす潜在要因の影響 : 一般化線形混合モデルによる検討
- 凍結まぐろの品質を保つ冷解凍技術 (特集 冷解凍とおいしさの関係)
- ATPによる魚類筋原線維タンパク質の冷凍変性抑制
- 漁獲ストレスを受けたゴマサバの短期蓄養によるストレス回復
- 通電加熱による食品の加熱と殺菌技術の高度化
- P-049 トリメチルアミン-N-オキシドの味覚特性に対するマウスの行動学的解析(ポスターセッション,2012年度日本味と匂学会第46回大会)
- セレン含有抗酸化物質セレノネインの静脈投与によるブリ血合筋のメト化抑制