細菌叢を制御したシオミズツボワムシを投与したヒラメの腸内細菌叢
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概要
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Effect of manipulation of dietary rotifer Brachionus plicatilis bacterial flora on the intestinal bacterial flora of Japanese flounder Paralichthys olivaceus larvae was investigated. Manipulation was done by disinfecting rotifer eggs to reduce viable bacterial counts and then by inoculating hatched rotifers with non-sucrose fermenting Vibrio splendidus strain V-15 to make the bacterium dominant in the rotifers. Flounder larvae were fed the manipulated rotifers and intestinal bacterial flora of the fish was monitored. The dominant intestinal bacterial flora of the flounder became Vibrio spp. These results indicate that intestinal bacterial flora of flounder can be artificially controlled by manipulating bacterial flora in diets.消毒前のワムシ卵および未処理区の孵化ワムシの細菌叢は,共にFlavobacterium属が主体を成していたことから,孵化前後でワムシの菌叢は変化しないことが示された。また,消毒して孵化させた後にV. splendidus V-15株を添加した区のワムシの細菌叢はVibrio属が主体を成していた。これらの結果から,ワムシの細菌叢は制御可能であることが示唆された。次いで,ショ糖分解能のない抗ウイルス活性を有するV. splendidus V-15株優勢ワムシをヒラメに給餌した。ヒラメ腸管内におけるVibrio属細菌のうち,ショ梼非分解薗の割合は未処理区で62%,消毒区で59%,菌添加区で100%となり,ヒラメの腸内細菌叢も制御可能であることが示唆された。
- 日本水産増殖学会 = Japan Aquaculture Societyの論文
- 2005-09-20
著者
-
笠井 久会
北海道大学大学院水産科学研究院
-
吉水 守
北海道大学大学院水産科学研究院
-
澤辺 智雄
北海道大学大学院水産科学研究院・海洋生物工学分野
-
清水 智子
Faculty Of Fisheries Sciences Hokkaido University
-
渡辺 研一
(独)水産総合研究センター養殖研究所病害防除部種苗期疾病研究グループ
-
清水 智子
北海道大学大学院水産科学院・水産科学研究院
-
篠崎 大祐
北海道大学大学院水産科学院・水産科学研究院
-
渡辺 研一
独立行政法人水産総合研究センター古満目栽培漁業センター
-
澤辺 智雄
北海道大学大学院水産科学研究院
-
渡辺 研一
(独)水産総合研究センター古満目栽培漁業センター
-
吉水 守
北海道大学大学院水産科学研究科 応用生物科学講座
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