水稲乳熟期種実中におけるミオーイノシトール-1-リン酸
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概要
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1.水稲登熟期におけるイノシトール-1-リン酸合成酵素の比活性は開花後, 2週間の種実より抽出した酵素が,最も比活性が高かった. 2.酵素は硫安30〜52%飽和, DEAE-セルロースカラムクロマトグラフィー,セファデックスG-200ゲル濾過により,比活性を99倍とした部分精製酵素を用いた. 3.ペビコンC-870を用いるブロック電気泳動を使用して,比活性を168倍にした. 4.最適温度50°C,最適pH 8.0,硫安塩析酵素は-20°Cでは1年間安定だった.セファデックスG-200ゲル濾過の部分精製酵素は, -20°Cで6週間,安定であった. 5.1mM NAD+で約3倍, 7.5mM NH4Clで約2倍, 1mM KClで約1.2倍の賦活効果が表れた. 6.ミカエリス定数は, 1.44mMであった. 20mM以上の基質濃度では,基質阻害が表れた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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