水稲乳熟期種実中におけるミオーイノシトール-1-リン酸
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.水稲登熟期におけるイノシトール-1-リン酸合成酵素の比活性は開花後, 2週間の種実より抽出した酵素が,最も比活性が高かった. 2.酵素は硫安30〜52%飽和, DEAE-セルロースカラムクロマトグラフィー,セファデックスG-200ゲル濾過により,比活性を99倍とした部分精製酵素を用いた. 3.ペビコンC-870を用いるブロック電気泳動を使用して,比活性を168倍にした. 4.最適温度50°C,最適pH 8.0,硫安塩析酵素は-20°Cでは1年間安定だった.セファデックスG-200ゲル濾過の部分精製酵素は, -20°Cで6週間,安定であった. 5.1mM NAD+で約3倍, 7.5mM NH4Clで約2倍, 1mM KClで約1.2倍の賦活効果が表れた. 6.ミカエリス定数は, 1.44mMであった. 20mM以上の基質濃度では,基質阻害が表れた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- 熱分析法による米菓製造工程解析
- X線マイクロアナライザーの利用による大豆種子中の無機元素の分布調査
- 水稲穂の老化とその防止に関する研究 : 第1報 登熟の進行にともなう籾の脱水素酵素活性の変化とその品種間差異
- X線マイクロアナライザーの利用による米粒の発育に伴う燐, カリウム, およびマグネシウムの分布の変化について
- エンドウ種子中の無機元素の分布調査
- X線マイクロアナライザーの利用によるトウモロコシ種子中の無機元素の分布調査
- 短稈多収性の改良インド型水稲品種の特性に関する研究 : 第6報 腹白米多発品種「早生統一」における腹白米の不透明部の形と登熟に伴う米粒の背側と腹側のでんぷん粒の発達の差異
- 電子顕微鏡による米粒の観察-1-コメ澱粉の形態〔英文〕
- シイタケ菌糸体におけるリポキシゲナーゼの誘導
- 低アミロース米の理化学的特性
- 小麦ふすまにおけるフィターゼアイソザイムの精製と性質
- イネ細胞におけるゴルジ複合体の構造と機能 : ゴルジ複合体の微細構造およびPNA認識糖タンパク質の局在
- 菌床栽培ヤナギマツタケの化学成分について
- コメの水洗に関する研究:白米の電顕観察と溶出成分
- 水稲乳熟期種実中におけるミオーイノシトール-1-リン酸
- 糸状菌糖類脱水素酵素に関する研究 : (第1報)微アルカリ性溶液に於けるMethylene blueによる糖類の酸化
- ナメコ菌糸体のグルコース-1-リン酸ホスファターゼの精製と性質
- 種々の生理的過程における水稲種実の多型酸性ホスファターゼ 水稲酸性ホスファターゼの多型性と構造に関する研究(第2報).
- 水稲種実を暗所で発芽させた際のイノシトールリン酸の変化
- 登熟中におけるイノシトールリン酸の変化ならびに未熟米よりイノシトールの単離
- 米菓の香気成分に関する研究(第1報) : 米菓の香気成分の検索
- 水稲種実中におけるミオイノシトールの生合成に関する研究(第1報) : Schizosaccharomyces pombeによる水稲種実のミオイノシトールの定量
- 米デンプンの生化学的研究(第24報) : 水稲粳米デンプンのアミロアルカリビスコグラフィー
- 米デンプンの生化学的研究(第11報) : 水稲粳米デンプンのヨウ素反応
- 米デンプンの生化学的研究(第23報) : 水稲粳米デンプンのアミロヒートビスコグラフィー
- 米でんぷんの生化学的研究(第12報) : 水稲乳熟期籾中に存在する所謂イソアミラーゼ画分について
- 米でんぷんの生化学的研究(第3報) : 種々の品種から調製した米でんぷんの化学的性質
- 米でんぷんの生化学的研究(第6報) : 成熟中の稲籾の中に存在するアミロースのようど反応を青色から赤色に変える酵素(1)
- 米澱粉の生化的研究 : (第2報)穂の成熟中に於ける米澱粉の理化学的性質の変化
- 糸状菌のFructosidaseに関する研究 : (第8報)蔗糖から生成される新寡糖No. 2 (Fungitetraose) について
- 糸状菌において蔗糖から非還元性寡糖を生成する酵素 : (第7報)蔗糖から生成される新寡糖No. 1 (Isokestose)
- 糖類脱水素酵素に関する研究 : (第15報) Glucose及びXyloseに酵素を作用させた際の生成物
- 糸状菌によるゲンチオビオースの分解(第2報) : Aspergillus japonicus SAITO β-グルコシダーゼの性質とゲンチオビオースに対する水解,転移作用
- 糸状菌に於て〓糖から非還元性寡糖を生成する酵素-6-