プレッシャーチエンバーによる植物組織中の気体の圧力及び体積の推定法
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概要
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植物組織に含まれる気体の圧力と体積を推定するための方法と装置を示した. 小さな容器に組織片を入れ, 十分な量のマンニトール等張液を加え, 組織片が完全に没するようにした. 次に, この容器をプレッシャーチェンバーに移し, 1.0から11.0barまで段階的に加圧した. この時生ずるマンニトール溶液の水位の変化を組織片内の気体体積の変化に等しいとみなし, 気体体積の変化を圧力の逆数に対してプロットした. この圧力と体積の関係から気体の平均圧力と体積を推定した.また, 組織片中の気体が圧力の異なる気体部分に分かれて存在する場合について, 気体体積を圧力別に推定する方法を示した. その際, 加圧によって気体が完全に周囲の溶液中に溶解する時の圧力は, どの部分の気体でも等しいと仮定した. この推定法を収穫直後のキュウリ果実の果肉中の気体に適用した結果, 1.0bar (大気圧) と1.3barの2つの圧力において気体体積のピークが認められた.
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