収穫後のキュウリ果実における果肉の呼吸と気体蓄積の関係
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概要
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収穫したキュウリ果実 (品雑‘久留米落合H型’) を20°C, 不飽和水分条件下に9日間貯蔵した. 果肉片の酸素吸収速度は一度低下したのち上昇した. この上昇は果肉内気体の圧力増加と蓄積開始に対応していた. しかし, 酸素吸収速度は気体圧力に比較して早くピークに達し, その後の低下が急速であった. この間, 気体の蓄積は進行した. 酸素吸収量の低下にもかかわらず, 気体圧力の低下がゆるやかで, 気体蓄積が進んだ事実から, 気体の蓄積に膜の透過性の低下が関与している可能性が示唆された.7.5°Cで貯蔵した果実では, 果肉内気体の圧力は低下してほぼ大気圧に等しくなり, 7.5°Cで測定した果肉片の酸素吸収速度は貯蔵期間中低く保たれた. しかし, この果肉片の酸素吸収速度を20°Cで測定すると, 貯蔵期間中の変化は20°C貯蔵果の果肉片で得られた結果とほぼ同じであった.
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