ショウガの開花および根茎肥大に及ぼす日長の影響
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概要
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ショウガの品種, ‘金時’, ‘三州’および‘大ショウガ’を用い, 10時間, 自然減少日長(ND), 13時間, 16時間および19時間日長区を設定して, ショウガの開花および根茎形成に及ぼす日長の影響を調べた.供試した3品種において, 日長が10時間から16時間に増加するにつれて栄養生長は促進され, 地下部には大型の根茎が形成されたが, 根茎の肥大は抑制された. 逆に, 日長が16時間から10時間に減少するにつれて, 栄養生長は抑制され, 地下部には肥大根と小型の肥大した根茎が形成された. 19時間日長下では, NDまたは13時間区と同程度に生長量は低下したが, 根茎は細く, 収穫時にも根茎から新しいシュートを抽出していた.開花に関しては, ‘三州’の10時間, ND, および19時間で, ほとんど花茎の抽台はなかった. 一方, 13時間日長下では, 抽台初期から多くの花茎が抽台したが, その後の抽台花茎数の増加は顕著ではなかった. 16時間日長下では, 抽台初期には花茎数は少ないが, その後急激に花茎数を増加した. このような開花に関する日長反応性は‘三州’で最も顕著で, ‘大ショウガ’においても, ほぼ同様な傾向を示した. 難開花性の‘金時’は, 概して長日条件下で抽台が促進される傾向にあったが, 全体的に抽台数が少なく, 開花に関する日長反応性は明らかでなかった.
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