ニガウリ (Momordica charantia L.) の性表現について(農学部附属農場)
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概要
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九州, 沖縄, 東南アジアからニガウリの在来種を19系統収集して性表現の変異, 性表現に及ぼす温度・日長の効果および果実の形態的特性について調査した。1)全ての系統が雌雄同株で, 花芽の分化は親づるの5∿6節以上に見られ, その性表現は著しい変異があった。2)沖縄産のUR-10,UR-11,UR-14,UR-15と宮崎産のUR-18,UR-19が雌花着生力が最も強く節成り性も認められた。しかし東南アジア産の系統は雌花着生が弱く親づるの30節中には雌花着生はなかった。3)低温処理(20℃)および低夜温処理(25℃⇄15℃)で雌花着生力が強化され, さらに短日処理(8時間)により効果が顕著に現れた。4)ニガウリは混性キュウリと類似の雌花着生の遺伝的変異が認められ, また雌花着生力はキュウリの標準型と同様な温度・日長反応を示した。^<(4,5,6,7,8,9)>5)果実の形態的特性は系統により種々の変異がみられ, その変異には九州, 沖縄, 東南アジアの地域性が認められた。
- 1985-12-02
著者
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