パミスサンド栽培における培養液濃度およびわい化剤がパハヤの生育に及ぼす影響(農学部附属農場)

概要

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2mm以下の粒状の軽石をパミスサンドと称することにし, パミスサンドを培地に利用してパパヤの養液栽培の可能性を試みた。また, パミスサンド栽培における栽培液濃度とわい化剤がパパヤの生育に及ぼす影響について検討した。1.培養液濃度はOKF-1を500倍, 1,000倍, 2,000倍および3,000倍区に設定し, 生育試験を行なった結果, 濃度が最も高い500倍区が草丈, 葉数, 茎径および着花(果)とも良く濃度が低くなるにつれて生育の遅延, 着花数の減少が顕著に現れた。これらの結果からパパヤは基本栄養生長型の作物であることが明らかになった。2.スミ7,スリトーン, B-9およびCCCの4種類のわい化剤を用いてわい化試験を行なった結果, 全てのわい化剤にわい化効果が確認され, スミ7の5倍区が最も高いわい化効果があった。3.パミスサンドを培地にしたパパヤの養液栽培は十分可能であることが明らかとなり, パパヤの施設栽培における連作障害対策として新しい方向性が示唆された。
琉球大学の論文
1988-12-05