第 VI 報 GA 処理による早生温州の隔年結果防止について(沖縄地域における柑橘類の生態に関する研究)(農学科)

概要

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沖縄地域における早生温州の隔年結果対策の一環として, 収穫後の萌芽促進, 新梢の充実, ならびに次年度の着花や着果におよぼすGAの影響について検討を行なった結果, 次の諸点が明らかとなった。1.GA 50,100,250ppmのいずれの処理区の萌芽率は無処理区の2∿3.5倍に達し, 著しい効果が認められ, 濃度の高い順に, 更には窒素(尿素)の葉面散布を併用した区ほど高くなっている。2.次年度の結果量を予測する有効予備枝数も処理区は無処理区の2∿3倍に達し, 萌芽率と同様に窒素の葉面散布を併用した区ほど多くなっている。3.新葉数の増加率も各処理は無処理の1.8∿2.8倍に達し, 萌芽率とほぼ類似の傾向となっている。4.有効予備枝の次年度における有花節率は, 全区とも87∿100%とかなり高い値いを示し, 実用上, GAの花芽抑制作用の影響は全く認められなかった。5.着果数は, 前年度の有効予備枝数と深い関係にあり, 予備枝数の多い区ほど着果数の増加が認められた。
琉球大学の論文
1978-12-01