ワケギ (Allium wakegi Araki) のコルヒチン誘発細胞キメラとその生育特性
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概要
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ワケギの537の茎頂部 (葉原基2~3枚を含む) を0.2%コルヒチンを含むMS固形培地上で培養し, 85の植物体を育成した. これらの植物体のキメラ性を明らかにするため, 第1,2および3起源層の倍数性を, それぞれ孔辺細胞長, 葉肉細胞の仁の数および根端細胞の染色体数によって検定した. 検出した種々の細胞キメラから4-2-2および2-4-4の細胞キメラ個体を選抜し, これらの細胞キメラ個体の生育特性を, 自然短日,13および14時間日長条件下で, 2倍体および4倍体のそれと比較した. 分げつ数および葉身数は4-2-2植物で最も多く, 2-4-4および4倍体で少なかった. 草丈は4倍体で最も高く, 2倍体で低かった. 4-2-2植物の草丈は, 2-4-4または4倍体に近く, 明らかに2倍体より高かった. さらに, 13および14時間日長条件下で,4-2-2植物の球形成は2倍体より早まった.
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