サトイモのカルスの形成および増殖
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概要
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修正Nitsch培地を用いたサトイモの茎頂培養において,カルス形成が認められた.修正Nitsch培地の組成はNitsch(1969)培地の多量要素およびRinge•Nitsch(1968)の微量要素と有機化合物からなる.また,この培地にショ糖2%,寒天018%,2,4-D 1mg•liter-1とBA 1mg•liter-1を添加した.同じ組成の培地はカルスの増殖にも有効であった.しかし,BAを加えない1mg•liter-12,4-Dおよび1mg•1iter-1NAAの2種類のオーキシンの組み合わせでもカルスの増殖に効果的だった.培地中の720mg•liter-1NH4NO3含量を200mg•1iter-1に減らすと,カルス形成程度およびカルス形成率は増加した.低濃度のNH4NO3はカルスの増殖も促進した.<BR>10%(V/V)のcoconutwaterはカルス形成に有効であったが,カルス増殖には抑制的な影響を及ぼし,根の形成を促進した.修正Nitsch培地の濃度(2,1および1/2倍)はカルス形成に有意な影響を及ぼさなかった.
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