生態型の異なるメロンの耐乾性の差異 : 第2報 生理的差異について
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概要
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耐乾性の強いメロンと弱いメロンの間に, どのような生理的差異があるのか検討した.耐乾性の強いメロンは遊離した葉肉細胞の耐浸透圧が高く, 断水テストによる葉のWSDとの相関がきわめて局かった.耐乾性の強いアメリカキャンタロープ系の‘Howell’は, ABA, サイトカイニンおよびジベレリン処理に対して敏感に反応し, 葉の蒸散抵抗が変化した. 一方, 耐乾性の弱い日本の桂大白瓜では, そのような変化がみられなかった.水分ストレスのない条件で,‘Howell’と桂大白瓜の葉からABAとジベレリンを抽出すると,‘Howell’の方が両ホルモンともやや多かった. 水分ストレスを与えると, 桂大白瓜のABAは‘Howell’より早く増加し, ジベレリンは両メロンとも同程度ずつ減少していった. 葉のサイトカイニン含量は, 水分ストレスを与える前, ‘Howell’と桂大白瓜で同程度含まれていたが, 水分ストレスを与えると‘Howell’の方が早く減少した.
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