二刺激式光度滴定装置および酸塩基滴定への応用 : 二刺激式光度滴定(第1報)
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概要
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complementary tristimulus colorimetryによる二成分系同時定量法の原理を簡略化した光度滴定を考案し,装置の試作,その性能の検討および酸塩基滴定への応用を行なった.装置は複光路複光電管方式の光学系と,二つの設定した波長における透光度を加算する増幅器回路から成っている.滴定は標準液滴加ごとの両光電管出力の和と,いずれか一方の光電管出力との比<I>x</I>を測定することによりなされたが,その曲線の型は通常の光度滴定と類似の曲線を示し,解析の結果<I>x</I>の飛躍の1/2に終点のあることがわかった.酸解離指数が2.2〜5.5の弱酸を標準水酸化ナトリウム溶液で滴定したが,その相対標準偏差は0.32%以下で,ガラス電極pH計を用いて滴定した結果と同程度ないしはそれよりも良好であった.この方法で数種の指示薬の酸解離指数も測定できた.
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