4-(2-ピリジルアゾ)-レゾルシンによるマンガンの吸光光度定量
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概要
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4-(2-ピリジルアゾ)-レゾルシン(PAR)はマンガンと反応して水溶性の赤色錯体を形成する.この錯体は,500mμに吸収極大を有し,吸光度はpH=9.7〜10.7で一定値を示す.錯体の分子吸光係数は7.8×10<SUP>4</SUP>である.<BR>多数の金属が妨害するが,発色前にL-アスコルビン酸,チオ尿素,酒石酸カリウムナトリウムおよびフッ化アンモニウムを添加し,発色後,ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムとシアン化カリウムを加えることによって,マンガン,鉄(II),ニッケル,コバルトだけを発色させることができる.続いて,EDTAを添加すると,マンガン錯体だけが完全に分解し退色するので,EDTA添加前後の吸光度の差からマンガンを選択的に定量することができる.感度は0.00077μgMn/cm<SUP>2</SUP>であり,ホルムアルドキシム法の約7倍である.本法は水道水や工業用水中の微量のマンガンの定量法として有効な方法と考えられる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
-
青村 和夫
北海道大学工学部
-
四ツ柳 隆夫
北海道大学工学部工業分析化学第二講座
-
永山 政一
北海道大学名誉教授
-
四ッ柳 隆夫
東北大学工学部
-
後藤 克己
北海道大学工学部
-
四ツ柳 隆夫
北海道大学工学部
-
後藤 克己
北海道大学工学部工業分析化学教室
-
青村 和夫
北海道大学
-
永山 政一
北海道大学工学部工業分析化学教室
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