シュウ酸イオンをマスキング剤とする,アルカリ溶液中のアルミニウムと遊離アルカリの定量
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概要
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シュウ酸イオンをマスキング剤として,アルカリ溶液中のアルミニウムとアルカリとを迅速に定量するための諸条件について検討し,新たな電位差滴定法を確立した.この方法は,遊離アルカリの中和が完了したのちに,アルミン酸イオンとシュウ酸イオンとが反応して pH8〜9の領城でアルミニウム1モルあたり4モルの水酸イオンを放出することに基づくものである.反応は次式で表わされる.<BR>Al(OH)<SUB>4</SUB><SUP>-</SUP>+3C<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>→Al(C<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>)<SUB>3</SUB><SUP>3-</SUP>+4OH<SUP>-</SUP><BR>0.02〜0.2mmolのアルミニウムを含む試料溶液に,0.5<I>M</I> シュウ酸カリウム溶液15m<I>l</I>を添加し,水で100m<I>l</I>に希釈する. 0.1<I>N</I> 塩酸で電位差滴定し,遊離および全アルカリを第1および第2当量点から,アルミニウムを上記の両当量点の差から,それぞれ定量できる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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