ピロカテコール-4-スルホン酸によるエタノール溶液中のアルミニウムの紫外部吸光光度定量 : アルミニウム錯体の溶存状態分析への応用
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概要
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エタノール溶液中のアルミニウム錯体の溶存状態別分析法を確立するために,ピロカテコール-4-スルホン酸{PCS:(OH)<SUB>2</SUB>C<SUB>6</SUB>H<SUB>3</SUB>SO<SUB>3</SUB>Na}を用いてエタノール溶液中におけるアルミニウムの発色反応について検討した.PCS錯体は,見かけのpH8〜11で発色し,その組成は[Al<SUB>2</SUB>(O<SUB>2</SUB>C<SUB>6</SUB>H<SUB>3</SUB>SO<SUB>3</SUB>)<SUB>4</SUB>(OC<SUB>2</SUB>H<SUB>5</SUB>)<SUB>2</SUB>]<SUP>8-</SUP>と推定された.PCS錯体は,波長255mμと298mμとに極大吸収を有し,吸光度は見かけのpH9.5付近で最大となる.また,錯体のモル吸光係数(見かけのpH9.5,298mμ)は1.56×10<SUP>4</SUP>であり,定量条件(見かけのpH9.0)における感度は,0.0019μgAl/cm<SUP>2</SUP>である.また,発色錯体は室温で10時間以上安定である.波長298mμにおける吸光度-時間曲線を解析した結果,PCSとの反応速度の異なる3種類のアルミニウム錯体の存在が確認された.これらのアルミニウム錯体は,吸光度-時間曲線を解析することにより定量することができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
-
青村 和夫
北海道大学工学部
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四ツ柳 隆夫
北海道大学工学部工業分析化学第二講座
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横山 茂雄
北海道大学工学部工業分析化学教室
-
工藤 保男
北海道大学工学部工業分析化学教室
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四ツ柳 隆夫
北海道大学工学部
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青村 和夫
北海道大学
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