アセトアルドキシム吸光光度法による水中のマンガンの定量 : アルドキシム吸光光度法による水中の金属イオンの定量に関する研究(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アセトアルドキシムを合成し,各種金属イオンとの反応について調べた結果,アルカリ性でマンガンと可視部に,また鉄(III),コバルト,ニッケル,バナジウムおよび銅と紫外部にそれぞれ吸収極大をもつ水溶性錯塩が生成されることがわかった.水溶液中のマンガン錯塩の組成は[(H<SUB>3</SUB>CHC:NO)<SUB>6</SUB>Mn]<SUP>2-</SUP>の形であると推定した.また感度も比較的高く,しかも共存イオンの影響が少ないので,マンガン吸光光度定量に応用することを試みた.この試薬を用いると金属イオンによる妨害はほとんどなく,0〜4ppmのマンガンを定量することができる.<BR>新しい有機試薬を得る目的でアセトアルドキシムを合成し,マンガンに対して鋭敏に呈色することを見いだしたので,この試薬を使用するマンガンの吸光光度定量法を試みた。試薬のマンガン錯塩はアルカリ性で紫色〜紅色である,この錯塩の吸収極大は460〜520mμで,呈色pHは12〜14である.共存イオンの影響はほとんどないので,めんどうな除去操作を必要としないのが本法の利点であり,再現性に富むことから十分に実用性のある定量法と思われる.
著者
関連論文
- 一部中和したアルミニウム塩溶液中の多核アルミニウムイオンの溶解 平衡に及ぼす硫酸イオンの効果
- 水中着色有機物および土壌有機物の研究
- アセトアルドキシム吸光光度法による水中のマンガンの定量 : アルドキシム吸光光度法による水中の金属イオンの定量に関する研究(第2報)
- ホルムアルドキシム吸光光度法による水中のマンガンと鉄の同時定量 : アルドキシム吸光光度法による水中の金属イオンの定量に関する研究(第1報)
- 4-(2-ピリジルアゾ)-レゾルシンによる鉄 (II) の吸光光度定量
- 4-(2-ピリジルアゾ)-レゾルシンによるマンガンの吸光光度定量
- EDTAによる金属鉱山排水中のカルシウム・マグネシウム合量,マンガンおよび亜鉛の連続滴定
- 産業廃水とその試験方法-前-
- 産業廃水とその試験方法-後-
- タイトル無し