血中第IX因子活性低下を認めた下垂体機能低下症の1例
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概要
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下垂体機能低下症に血中IX因子活性低下を合併した,興味ある1例を経験したので報告する.下垂体機能低下症では甲状腺ホルモン,副腎皮質ホルモンなどが低下するため,肝でのタンパク合成低下をきたすことが知られている.今回筆者らは血中凝固因子活性,特に第IX因子活性もこれらのホルモン欠乏の影響を強く受けることを経験した.すなわち第IX因子活性は適切な補充療法により正常域に保たれるが,ひとたび欠乏状態に陥いると他の凝固因子も含めた血清タンパクよりも速やかに,しかも高度に低下し,臨床症状ともよく一致することを確認した.
著者
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高後 裕
札幌医科大学
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後藤 義朗
札幌医科大学癌研内科
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漆崎 一朗
札幌医科大学
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新津 洋司郎
札幌医科大学
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渡辺 直樹
札幌医科大学 医学部 臨床検査医学
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曽根 久雄
札幌医科大学第四内科
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近藤 仁
札幌医科大学第4内科
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蟹沢 祐司
札幌医科大学第4内科
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蟹沢 祐司
札幌医科大学第四内科
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後藤 義朗
札幌医科大学第四内科
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渡辺 直樹
札幌医科大学第四内科
-
近藤 仁
札幌医科大学第四内科
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