難治性C型慢性肝炎に対するIFN-β (1日2回投与)+α2b 20週間歇投与の有用性について
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概要
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IFN治療難治例と考えられる1b型高ウイルスC型慢性肝炎に対するIFN-β3MIU1日2回4週間連日投与後rIFN-α2b 10MIU週3回20週間投与の有用性を, 既報のIFN-β3MIU1日2回4週間連日投与後rIFN-α2b 10 MIU週3回12週間投与を対照に比較検討した.IFN-β3MIU1日2回4週間連日投与後rIFN-α2b 10MIU週3回20週間投与における投与終了24週後のHCV-RNA陰性化率は16.7% (3/18) で, HCV-RNA持続陰性化が得られた症例の投与前HCV-RNA量は2.1, 2.2および16.0Meq/mlであった.投与終了後12週後のHCV-RNA陰性化率はIFN間歇投与期間20週間群では27.8%(5/18) とIFN間歇投与期間12週間群の15.8% (3/19) に比し高率であった, またALT値正常化率はIFN間歇投与期間20週間群では19例中10例 (52.6%) とIFN間歇投与期間12週間群の18例中3例 (16.7%) に比し有意に高率であり, IFN連日投与後の間歇投与の期間を長くすることにより投与終了後12週までではあるが間歇投与期間の延長効果が認められた.
著者
-
益澤 学
大阪警察病院内科
-
吉原 治正
大阪労災病院 消化器科
-
肱岡 泰三
国立大阪南病院 臨床研究部
-
片山 和宏
大阪厚生年金病院内科
-
久保田 真司
関西労災病院内科
-
益澤 学
大阪警察病院 内科
-
吉原 治正
大阪労災病院消化器内科
-
加藤 道夫
国立大阪病院 消化器科
-
林 紀夫
大阪大学大学院
-
神田 勤
大阪府立病院
-
笠原 彰紀
大阪大学医学部第1内科
-
笠原 彰紀
大阪大学医学部附属病院総合診療部
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