全国地方別病院医療従事者におけるHCV抗体について
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概要
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医療従事者におけるHCV抗体について知るため,全国労災病院の中から13病院を選び,HCV抗体の検診を実施し,種々の面から検討した.第一世代測定系(C100-3)による陽性率は1.36% (57/4198)で,第二世代測定系(C22-3, C200, C100-3)によるそれは1.45% (55/3798)であった.地方別,職種別,性別にみて陽性率に有意差はなく,また年代別的にも一般献血者と同じ傾向にあった.<BR>第一世代または第二世代HCV抗体陽性で,GPT値が35以上の者は殆どがHCV-RNA陽性であったが,逆にHCV-RNA陽性でもGPT値正常者が多数みられた.<BR>以上,我が国における医療従事者のHCV抗体陽性率は,一般人に比して決して高いものではなく,医療機関内における職員のHCV易感染性は否定的と考えられた.
著者
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吉原 治正
大阪労災病院 消化器科
-
山田 幸則
大阪労災病院 消化器科
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野田 勝久
大阪労災病院 消化器科
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新井 敬一
大阪労災病院消化器内科
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野田 勝久
大阪労災病院内科
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山田 幸則
大阪労災病院内科
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吉原 治正
大阪労災病院内科
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榎本 憲博
大阪労災病院内科
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明山 濯久
新千里病院内科
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寺田 昭
長堀病院内科
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岡崎 利彦
大阪労災病院内科
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安松谷 由美
大阪労災病院内科
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新井 敬一
大阪労災病院内科
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