養殖クルマエビの鰓黒病起因真菌に関する研究―I. : BG-Fusariumの分離および同定
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概要
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1.養殖クルマエビの鯉黒病に関し,養殖池の砂からの真菌の分離およびBG-Fusariumの同定を試みた。2.BG-Fusariumの出現数は池の中央部と端部においてほとんど差がみられなかった。3.鯉黒病発生のためすでに2ヵ月間池乾し中であった池の砂からもBG-Fusariumが検出された。この事実はBG-Fusariumが砂中で長期間生存可能なことを示唆した。4.BG-Fusariumは発病池の砂1g中に2.0×10〜8.0×102 fungal elements存在することが判明した。いっぽう,非発病池の砂からは検出されなかったことから砂中のBG-Fusariumが疾病蔓延の原因であると推論した。5.BG-FusariumはBOOTH(1971,1977)の分類体系に従いFusarium solani(Mart.)Sacc.に同定された。
- 日本魚病学会の論文
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