給餌回数と飼料へのショ糖添加がメン羊のルーメン発酵および血中代謝産物とインスリンに及ぼす影響

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メン羊のルーメン発酵および血液中各種代謝産物の経時的変動に対する,給餌回数(2および12回/日)と,飼料へのショ糖添加の影響について検討した.4頭のフィステル装着メン羊に,アルファルファヘイキューブのみ,あるいはこれにショ糖204g/日添加した飼料を,1日2または12回等間隔で等量ずっ給与し,そのルーメン液および血液を経時的に12時間にわたって採取した.ルーメン液に関してはそのpHとアンモニア,VFA,乳酸の各濃度を,血漿は尿素,α-アミノ態窒素,グルコースおよびインスリンの各濃度の測定を行なった.その結果,1) ルーメン液のpHは,2回給餌の場合,給餌後0.5から3時間の間はショ糖添加で明らかに低い値を示したが,12回給餌ではその効果は認められなかった.2) 12回給餌の場合,インスリンを除くすべての測定項目にっいて,サンプリング時刻による変動は小さくほぼ一定の値を示した.3) ショ糖添加に対する反応は,2,12回給餌ともほぼ同様で,ルーメン液中のA/P比,アンモニア濃度,血中尿素濃度は明らかに低下し,α-アミノ態窒素はやや上昇する傾向を示した.また血中グルコース濃度には,ショ糖添加による変化は認められなかったがインスリンレベルはショ糖添加飼料の場合にやや高くなる傾向を示した.
社団法人日本畜産学会の論文

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