ブロイラーにおける腹腔内脂肪の過剰蓄積と脂肪肝の発生状況について

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概要

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ブロイラーにおける脂肪の過剰蓄積と脂肪肝の発生状況について知る目的で,福島県下の食鶏処理場に入荷した7週齢時雌ヒナ100羽および9週齢時雄雌各72羽について各種の測定を行なった.7週齢時の腹腔内脂肪重量は平均64gであった.9週齢時の腹腔内脂肪量は約86gで,生体重の2.9%(雄)および3.8%(雌)に相当し,その変動係数は25%以上を示した.肝臓の色調と組織の硬軟度より判定した脂肪肝スコアの平均値は約2.8であった.スコア3.0以上を脂肪肝と規定すると,9週齢時の雄ヒナの33%,雌ヒナの56%は脂肪肝であると判断された.9週齢時の肝臓脂質含量は雄で5.5%,雌で7.7%と,雌で有意に高い.体重と腹腔内脂肪重量間,および腹腔内脂肪重量と脂肪肝スコァ間に正の相関関係が認められた.
社団法人日本畜産学会の論文

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