鶏ヒナのグルコース代謝に対する飼料脂肪の影響

概要

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in vivoにおける,グルコース代謝とグルースからの脂質合成が,飼料中の脂肪によって変化するか否かを,成長中の鶏ヒナを用いて検討した。3週齢の白色レグホソ種雄ビナに,グルコース,ラード,ヤシ油を含む飼料を代謝エネルギー摂取量と蛋白質摂取量が同一となるように14日間給与した.in vivoのグルコ-ス代謝は,2-3HとU-14C-グルコースを用いて測定した.ラード飼料給与により,体脂肪量はグルコース,ヤシ油飼料に比較して有意に増加した.グルコース代謝回転速度と体内のグルコース容量は高脂肪飼料により影響をうけなかった.グルコースのリサイクリソグと呼気中の14CO2は高脂肪飼料給与により低下した.肝臓と屠体脂肪への14C-グルコースの取込みは,高脂肪飼料,時にラード飼料給与により低下した.しかし,肝臓におけるグリセライドーグリセロール合成は,飼料により大きな影響をうけなかった.これらの結果は,高脂肪飼料を給与すると,グルコースの酸化とジサイクリングが低下し,グルコースの利用が低下することを示している.また,鶏ヒナのグルコース代謝は,飼料中脂肪の種類によっても変化することも示された.
社団法人日本畜産学会の論文