暖地茶樹における秋肥の晩期施用と窒素吸収
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
秋肥が晩期に施用された場合の窒素の吸収状況を明らかにするため,成木園に準じて樹型を整えた2〜3年生茶樹を用い,10月下旬から3月下旬までの樹体内の窒素含有率および窒素吸収量を調査した。<BR>1.10月下旬に施用した晩期施肥両区の窒素含有率は,1カ月を経過した11月下旬では,9月上旬施肥の標準区に比べてやや低かったが,2カ月目の12月下旬以後は標準区に比べてやや高い傾向がみられた。<BR>2.晩期施肥両区の窒素含有量は,施肥1カ月後の11月下旬以降は,標準区と同等ないしやや多い傾向がみられた。<BR>3.窒素吸収量の時期的推移についてみると,1月下旬から2月下旬にかけて吸収が少なくなった以外は,10月中旬から3月下旬までほぼ平均して吸収が行われており,冬期間も秋期とほぼ同等の吸収をしていることが認められた。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
関連論文
- 茶樹の根群に関する栽培学的研究 : 第6報 断根強度が根の再生に及ぼす影響
- 茶樹の根群に関する栽培学的研究 : 第5報 断根後の根の再生とそれに伴う炭水化物, アミノ酸および窒素含有量の変化
- 茶樹の根群に関する栽培学的研究 : 第3報 断根後の根の再生と白色根の機能
- 茶樹の根群に関する栽培学的研究 : 第2報 根のエージ別分級法による根群の解析
- 26 土壌の種類と茶樹による施肥窒素の吸収(九州支部講演会講演要旨(その1))
- チャおよび近縁種における種子中サポニン含有量の変異
- 32. 茶園雑草防除に関する研究 (第11報) : 除草剤連用條件下におけるN, P, Kが茶の地下部に及ぼす影響
- 茶樹における秋冬期の葉層が次年度の同化産物の消長および新芽生産に及ぼす影響
- 土壌の種類と茶樹による施肥窒素(15N)の吸収
- 茶樹の年間生長に伴う内生生理活性物質の変動