PCR-RFLP法による飼料中の動物由来DNAの同定確認
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概要
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わが国では,BSEの拡散防止のために,動物由来タンパク質の飼料への使用を規制している.この規制の実効性を確保するために,飼料関係業者への立入検査が行われ,それに伴って収去された試料が分析されている.分析法の1つとしてPCR法が用いられており,種特異的プライマーによって規制動物種由来原料の有無を検出している.しかし,このPCR法は増幅断片の長さのみから検出の有無を判断するため,陽性となった場合は配列確認などにより非特異反応でないことの確認が望まれる.配列確認にはシークエンシングが最も確実な方法であるが,時間や費用の点からルーチン検査に適していない.そこで本研究では,短時間で簡便に同定確認を行うために,PCR-RFLPによる確認法を開発した.
著者
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小野寺 節
東京大学大学院応用動物専攻応用免疫学教室
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篠田 直樹
(独)農林水産消費安全技術センター本部
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杉浦 勝明
(独)農林水産消費安全技術センター
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小野寺 節
東京大学大学院農学生命科学研究科
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橋本 仁康
(独)農林水産消費安全技術センター
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高木 昌美
(独)農林水産消費安全技術センター
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小嶋 二三夫
(独)農林水産消費安全技術センター
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篠田 直樹
(独)農林水産消費安全技術センター
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