特殊教育諸学校における学校安全に関する基礎調査
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概要
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全国の特殊教育諸学校(調査対象校数:886校)における学校安全の取り組み状況に関する現状を捉えるために,質問紙による調査を実施した。全体の回収率は62.2%であった。 その結果,特殊教育諸学校では児童生徒の障害特性,知的障害の有無,学校の設置地域等により,各校種ごとに校内での安全に対する不安や危険に対する認識,危険事例が異なっていた。不審者等の侵入防止対策にも取り組まれていたが,門の施錠や警備員の配置等の実施率が低かった。登下校時における児童生徒の安全能力の向上が必要であると認識されていた。しかし,課題は障害特性に応じた適切な教材や指導方法が不足しているということであった。学校安全情報機器の活用教育の必要性も認識されていた。The purpose of this research is to examine the efforts by special schools regarding the current status of their school security policy. Targets were the special schools nationwide and mail survey was conducted. Collection rate was 62.2%. The result of the research follows: (1) In these special schools, anxiety towards the security, awareness of the hazard and case example of hazard were different depending on the type of the school. The students' characteristics of disability, existance or nonexistance of intellectual disability, location of the school were the causes to differentiate the facts. (2) They made effort to prevent suspicious individuals to enter the schools, however, the execution rates were low for bolting the gate and placing the security guards. (3) They were aware the needs for improving students' security capability skills while commuting from and to school. The issue, however, was lack of appropriate teaching materials and education methods by individual type of disability. (4) Needs to educate the students to improve the skills for practically using the school security information processing devices were recognized as well.
- 2011-02-28
著者
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