不登校への学校コンサルテーションの効果
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概要
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再登校及び再登校の維持を目的として、学級担任、養護教諭に不登校および不登校傾向の生徒の対応について事例検討会及び個別相談で専門的立場からコンサルテーションを行い、その対応の効果と問題点を検討した。平成12年4月~12月末までの8ケ月間、主に6名の教員へ4名の不登校及び不登校傾向生徒の問題へのコンサルテーションを実施した。主なコンサルテーション活動は、事例検討会による指導・助言(4回)、全校教員参加の研修会講演(1回)であった。その他にメール相談を含む個別教員相談(5回)と不登校生徒への相談(9回)を実施した。コンサルテーション内容は、学校全体としての不登校対応システム並びに方針の要請、教師のための不登校情報収集シートの提案、その情報に基づいた教員への指導・助言、行動分析的アプローチの基本的考え方と具体的方法の講義であった。6名の教員が生徒へ対応した結果、対象生徒4名中3名に問題の改善がみられた。今後の課題として、学校全体の不登校への対応システム確立を含めた他機関との連携、不登校予防の目的を含めた「生徒にとって魅力ある学校づくり」が挙げられた。
- 2001-03-31
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