不登校問題の現状と今後の課題 -学校・家庭の支援から地域の支援へ-
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概要
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奈良教育大学教育実践総合センターの教育臨床活動から不登校に関する問題とそれへの取り組みの概要を報告した。不登校の問題点としては、 (1)再登校支援の問題、 (2)再登校以降の問題、 (3)不登校の予防・早期対応の問題の解決が要請された。そして、(1)再登校支援として、①来所事例への取り組み ②学校カウンセリングによる取り組み ②親への取り組み、 (2)再登校以降の登校維持支援として、 ①追跡研究 ②再登校を支援した親・先生の会による取り組み、 (3)不登校発生予防・早期対応については、 ①再登校を支援した学校の校内研修での取り組み ②教員養成への取り組み、 (4)その他を実施した。以上の取り組みの結果、27名が再登校した。学校単位での不登校への学校・家庭の連携を含めた総合的な支援が有効であったといえる。今後の課題として、同地域の再登校を支援した教員・親による支援システム構築の支援が挙げられた。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2002-03-31
著者
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