学校現場におけるペアレント・トレーニング教師版の試み ―特別なニーズのある子どもへの対応として―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)など軽度発達障害のある児童生徒への特別支援教育が間近に迫っているにもかかわらず、彼らの行動の理解やかかわりの方法について具体的に示された方策は極めて少ない。今回我々はAD/HDのある子どもへの治療法として確立しているペアレント・トレーニング(以下PTと略す)を学校現場にて適用可能なプログラムに改訂し、県内の一小学校にて実施してその有効性の検証を試みた。その結果、学級にてPT学校版を実施した3教師の教育の自信度は向上し、対象とした児童の適応行動の増加のみならず、学級全体の運営上もプラスであった。また、本大学主催のPTの講演会のあとに行った「学校でのPTの必要性に関するアンケート調査」からも幼小中養護教諭146名中127名がPTの有用性を感じていた。今後学校現場において、PTに基づいたやりとりが適用される意義は大きいと思われた。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2005-03-31
著者
関連論文
- 奈良県におけるいじめ・不登校に関する教育臨床的研究Ⅱ -養護教諭を対象として-
- 学校現場におけるペアレント・トレーニング教師版の試み ―特別なニーズのある子どもへの対応として―
- 不登校への学校コンサルテーションの効果
- 不登校経験児に対するキャンプ療法の試み
- 奈良県におけるいじめ・不登校に関する教育臨床的研究Ⅰ -心の教室相談員を対象として-
- 教職課程に在籍する大学生に対する社会的スキル訓練
- 現実脱感作法による社会的ひきこもり生徒の外出行動形成への援助
- 社会的引きこもり生徒の再登校への支援
- 臨床 E-7 社会的引きこもり生徒への初期対応 : かかわり形成を中心として
- 社会的ひきこもり生徒の不登校治療 (3) : 再登校行動の形成を中心として
- 社会的ひきこもり生徒の不登校治療 (2) : 治療機関への単独通所行動の再形成
- P2-35 不登校に対する包括的支援アプローチ(ポスター発表2)
- 中学生に対する集団社会的スキル訓練
- 奈良教育大学におけるフレンドシップ事業を問い直す
- SCS教育臨床講座は、どのように受けとめられているか? ―発信校受講者のアンケート調査から―
- 不登校の再登校以降の追跡研究Ⅰ -中学校、高校期を中心として-
- 中学生の社会的スキルと孤独感
- 親しい友人との食事に期待すること
- 不登校問題の現状と今後の課題 -学校・家庭の支援から地域の支援へ-
- 学校カウンセリングによる中学生不登校への再登校支援 -学校、家庭、実践センターの連携システムを中心として-
- 再登校を支援した母親の養育態度
- 生活習慣改善による男子中学生不登校への再登校援助
- 教員養成大学生における介護等体験に関する研究 -高齢社会に対する不安、高齢者福祉観を指標として-
- P3-01 中学生不登校に対する包括的行動論的アプローチ(ポスター発表III,教育・福祉・健康分野への進展)