再登校を支援した母親の養育態度
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概要
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再登校支援群に特有な子どもへの対応法を見つけ出し、不登校児が再登校に向かっていく過程において母親の養育態度がどのように変化するのかを検討した。子供の再登校を支援した母親20名を調査対象として、「子どもの再登校のための対応に関するアンケート」を実施した。子どもの再登校に向けて支援した母親の養育態度の変化を調べるため、子どもが不登校になる前と再登校後の対応の変化を自由記述させた。不登校発症前の養育態度においては指示命令的で過保護的内容の記述が多かった。再登校後の養育態度においては『受容』という項目の記述が多く、『気づき』の項目の記述が多くみられた。不登校発症前の養育態度における短期復帰群と長期復帰群の比較においては、『叱責』という項目に関連がある傾向が示された。再登校後の養育態度における短期復帰群と長期復帰群の比較においては、どの項目においても有意な差はみられなかった。また各群における不登校発症前と再登校後の養育態度の比較についても、どの項目にも有意な差はみられなかった。不登校研究における母親の養育態度が実証的に明確にできたと考えられる。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2002-03-31
著者
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