情報科学的手法によるnon-coding RNAの遺伝子発現制御の解析(機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
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概要
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ゲノム解析が進んだ結果,ゲノムDNA中にはタンパク質の遺伝子以外の分子情報をコードしている領域や発現の制御に関わる領域が存在することが明らかになった.これらの領域の中で,主な機能として発現制御等に関わるRNA分子の遺伝子をコードしている領域があり,この領域から転写されたRNAはnon-coding RNA (ncRNA)と呼ばれている.ncRNAは他の遺伝子の転写制御に関わりを持つと考えられているが,未だその機能が解明されていないものも多い.一方で,ある疾患に特異的に発現するncRNAが発見されており,ncRNAが創薬ターゲットになる可能性を持っている.また,現在発見されているncRNAの多くはタンパク質遺伝子間に存在するが,あるタンパク質遺伝子のイントロンにncRNAが存在することが分かっている.本研究では,タンパク質遺伝子とncRNAのゲノム上の位置関係に着目し,疾患関連遺伝子を制御する創薬ターゲットとしてのncRNAを予測することを目的とする.本稿では,イントロンに存在するncRNAに着目した生物種間での比較結果を報告する.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-06-20
著者
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