画像修復を行う電子透かしモデルの性能評価 : 二次元イジングモデルによる画像修復(セキュリティ,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
原画像とメッセージを同時に推定するスペクトル拡散型電子透かしモデルにおいて,画像に関する事前確率が二次元イジングモデルで表される場合について復号性能を評価した.劣化画像から原画像を推定する場合,画像に関する事前確率を仮定する必要がある.これまでに,無限レンジモデルの場合について,レプリカ法を用いて鞍点方程式を求め,理論的に性能評価を行ってきた.自然画像への拡張を考えると,様々な事前確率について検討する必要がある.二次元イジングモデルを用いると,領域が連続したクラスタ状の形状を表現することができる.このモデルでは,レプリカ法を適用することは難しいので,計算機シミュレーションでビット誤り率を求めた.その結果,無限レンジモデルと同様の結果を得ることができ,画像推定が良好に行われていることが確認できた.
- 2012-07-12
著者
-
岡田 真人
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
-
川村 正樹
山口大学大学院理工学研究科
-
岡田 真人
東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻
-
上江洌 達也
奈良女大
-
上江洌 達也
奈良女子大
-
OKADA Masato
Department of Complexity Science and Engineering, Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo:Intelligent Coopertion and Control, PRESTO, JST:Laboratory for Mathematical Neuroscience, Brain Science Institute, RIKEN
関連論文
- 平滑化事前分布を用いた変動2値情報源の事後確率最大化法(研究速報)
- 誘導運動による運動検出感度の向上と低下を説明する神経回路モデル(ヒトの行動とモデル,神経ダイナミクス,一般)
- 画像領域分割の確率モデルと脳の視覚情報処理 (小特集 ビジョンコンピューティングにおける確率的情報処理の展開)
- IT野ニューロン集団の時間相関を取り入れたクラスタリング
- 混合ベルヌーイ分布を用いたクラスタリングによる連想記憶モデルの解析 (ニューロコンピューティング)
- 粒子フィルタによる細胞内Ca[2+]動態の推定--実データへの応用 (ニューロコンピューティング)
- 位相応答曲線における神経細胞の不応期の影響(脳活動の計測と解析,生命現象の非線形性,一般)
- 非線型状態空間モデルを用いた細胞内カルシウムイオン濃度の推定
- 高次摂動展開による神経振動子のSpike Triggered解析
- 細胞外電場負荷に対するシリンダーケーブルの膜電位変化の数理解析II