センチピードグラス(Eremochloa ophiuroides (Munro) Hack.)を導入した放牧草地における植生と種多様性の変化
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概要
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導入法や導入前植生の違いによるセンチピードグラス(CG)の被度拡大の差異と,CG導入後の植生と多様性の変化を明らかにするために,アズマネザサ草地,シバ草地,および寒地型牧草が衰退し雑草が優占する草地に,播種と移植によりCGを導入し,導入後のCGの被度と植生,種多様度指数の変化について調査を行った。CGは,草地の植生や導入方法にかかわらず定着し,被度拡大には,定着個体数や優占草種,群落高が影響した。シバ草地や雑草が優占した草地では,CGは導入から3-5年で最優占草種となり,アズマネザサが優占した草地におけるCGの被度拡大は,他の草地に比べ低い値で緩やかになった。さらにCGの被度拡大に伴い,出現種数と多様度指数(H')は減少したことから,CGの導入は草地の多様性を低下させることが示唆された。
- 2013-07-15
著者
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山本 嘉人
畜産草地研究所
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北川 美弥
畜産草地研究所
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西田 智子
畜産草地研究所
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池田 堅太郎
畜産草地研究所
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平野 清
畜産草地研究所
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中野 美和
畜産草地研究所
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西田 智子
畜産草地研究所:(現)農林水産省農林水産技術会議事務局
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池田 堅太郎
九州大学農学部附属農場高原農業実験実習場
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池田 堅太郎
畜産草地研究所:(現)東北農業研究センター
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西田 智子
独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究所
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池田 堅太郎
動物衛生研究所東北支所
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西田 智子
畜産草地研究所:(現)農業環境技術研究所
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