双生児母子の産後の睡眠覚醒リズムの推移
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概要
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多胎育児の実態把握の一環として、産後の双生児とその母親の睡眠覚醒行動を縦断的に調査した。対象はinformed consentの得られた3組の一卵性双生児とその母親で、産後8か月間にわたり定期的に睡眠覚醒行動を母子同時モニタリングし、概日リズムの形成状況と母子同期の状況を経時的に比較した。睡眠覚醒行動の観測にはactiwatchを使用し、産後4週以内、6週、11週、16週、21週、32週付近で連続した2週間の観測を実施した。結果、概目リズムの形成は母親では産後2〜6週時点で認められ、双生児では生後11〜16週時点で認められ、これらは単胎児における先行研究の結果と大きな相違はなかった。また、母子の概日リズムの同期は17週時点から明らかになり始め、次第に顕著になっていた。これらのことから産後17週頃までの母親の睡眠環境の調整の必要性が示唆された。今後は双生児間の睡眠覚醒行動のtime lagやそれに伴う養育者の心身負担の状況を明らかにしていくことが課題である。
- 2008-03-15
著者
-
早川 和生
大阪大学大学院医学系保健学専攻
-
浅見 恵梨子
奈良県立医科大学医学部看護学科
-
浅見 恵梨子
大阪金蘭女子大学
-
新小田 春美
九州大学大学院医学研究院保健学部門
-
末原 則幸
大阪府立母子保健総合医療センター
-
井上 京子
大阪府立母子保健総合医療センター
-
松本 一弥
杏林大医衛生
-
浅見 惠梨子
奈良県立医科大学医学部看護学科
-
浅見 恵梨子
奈良県立医科大学 医学部 看護学科
-
末原 則幸
()
-
井上 京子
地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪府立母子保健総合医療センター
-
新小田 春美
産医大保健学部
-
松本 一弥
広島文教女子大学
-
新小田 春美
九州大学大学院医学系学府保健学専攻
-
新小田 春美
九州大学大学院医学研究院
-
新小田 春美
九州大学大学院
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