女子学生の食生活と葉酸に関する意識 : 一般大学生と看護学生の比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
これから妊娠の可能性のある若い女性の食習慣や栄養摂取状態を把握することで, 妊娠前からの必要な保健指導の一助とするために, 女子大学生112名と女子看護学生179名を対象に食生活および葉酸に関する意識について比較検討し, 以下の結果を得た。1. 「食事についての考え方」で大学生, 看護学生ともに約9割の学生が毎日朝食を摂っていると答えた。2. 「野菜不足にならないように気をつけている」については大学生のほうが看護学生よりも有意に高かった。3. 「葉酸」という言葉についての知識は大学生, 看護学生ともに低く, 有意差はみられなかった。4. 「サプリメント(栄養補助食品)」は約9割の大学生, 看護学生ともに摂取経験がある。以上のことより, 「葉酸についての知識」は, 若い女性は低く, 葉酸についての正しい理解と葉酸の知識の普及が重要であることが示唆された。近年, 先天異常の中で, 二分脊椎などの神経管欠損障害についての研究1〜3)が欧米を中心に行われ, 妊娠可能な女性などへのビタミンBの一種である葉酸の摂取が, その発症のリスクを低減することが報告されている。
著者
-
浅見 恵梨子
奈良県立医科大学医学部看護学科
-
浅見 恵梨子
大阪金蘭女子大学
-
上田 惠子
奈良県立医科大学産科婦人科学教室
-
上田 恵子
奈良県立医大
-
浅見 惠梨子
奈良県立医科大学医学部看護学科
-
浅見 恵梨子
奈良県立医科大学 医学部 看護学科
-
上田 惠子
奈良県立医科大学
-
上田 恵子
聖路加国際病院産科病棟
関連論文
- O-167 子どもの睡眠習慣促進のための健康教育リーフレット"早起き元気さんのシール帳"の効果(Group27 育児2,一般口演,第50回日本母性衛生学会総会)
- 非妊時の体格別にみた妊娠母体の至適体重増加量に関する研究
- P-104 新生児の生理的体重減少と沐浴の関係(Group58 胎児・新生児,ポスターセッション,第50回日本母性衛生学会総会)
- 母親の産歴と乳児の睡眠・覚醒リズムの発達
- 非妊時の体格別にみた妊娠時の母体の至適体重増加量(妊娠・分娩・産褥V, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 患者のレジリエンスを引き出す看護者の支援とその支援に関与する要因分析
- O-049 助産師によるケアを受けた母親は男性助産師導入をどう感じているか?(Group9 助産師・保健師等I,一般口演)
- 女子学生の食生活と葉酸に関する意識 : 一般大学生と看護学生の比較
- O-041 双生児の母乳哺育継続に関する要因の検討(Group8 乳房管理II,一般口演)
- 妊娠末期から出産1か月後における夫婦の育児に対する認識の比較
- 乳幼児の発達年齢および親子の睡眠習慣からみた遅寝の実態とその影響要因の分析
- 授乳期における乳児の睡眠・覚醒リズムの発達 : 母児同期からみた授乳期の育児指導にむけて
- 産後の母児の睡眠と授乳リズム
- 妊娠中の葉酸摂取指導の実態調査 : 日本N県支部会員を対象とした栄養指導に関する調査より
- 双生児母子の産後の睡眠覚醒リズムの推移
- 幼児の遅寝をもたらす親子の睡眠生活習慣の分析
- 英国の草創期にあるバーシング・センターを視察して
- 双生児母子の産後の睡眠覚醒リズムの推移