大学生の月経周期・性交・避妊についての知識・動機・行動および自尊感情との関連に関する研究

概要

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2005年11〜12月の期間に福岡県内における一般大学,医療系大学の大学生男女(20歳以上)604名にFisher & Fisher Information-Motivation-Behavioral Skillsモデルを用い,月経周期・性交・避妊についての知識・動機・行動およびローゼンバーグ簡易尺度を用いた自尊感情と各項目間の関連性を明らかにする目的で,質問紙調査を行った。その結果,大学生の避妊行動B(行動)を高める要因はM(動機)(r=0.51,p<0.001)とBS(技能)(r=0.51,p<0.001)であり,I(知識), SE(自尊感情),所属(一般または医療系),性別,年齢,生物履修の有無し性交経験の有無には,行動に影響がないことが明らかになった。大学生の避妊行動を高め,若者の望まない妊娠や人工妊娠中絶を減少させるためには,動機や技能を高める内容の性教育を行うことが重要である。また,大学生が学びたい項目では,「女性の月経周期に伴う変化について]と学生の9割以上が回答し,最も高かったことは,大学生に対し女性の月経周期に伴う変化を含む教育を今後充実させることが示唆された。