暖温帯人工林における果実食鳥類群集の季節変動と先駆性樹種の果実熟期の対応関係
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概要
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針葉樹人工林伐採跡地の主要構成樹種である先駆性樹種について,その果実の熟期が種子散布者である果実食鳥類の季節的な変動に対応しているかどうか,検討した。針葉樹人工林の果実食鳥類は秋から冬に個体数が増加した。主な先駆性樹種と種子散布者との種間の対応関係を整理した。先駆性樹種のうち,熟期が秋型のアカメガシワとタラノキの種子散布者の季節変動は春から初夏と秋にピークがあり,冬型のカラスザンショウとイイギリの種子散布者は冬に多かった。これらの結果から,暖温帯に生育する先駆性樹種は果実の熟期が種子散布者の季節的な変動と対応していると結論づけた。
- 2005-04-30
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