A県における中堅看護師の職務環境に対する認識

概要

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A県内の病床数200床以上の医療機関25ヶ所の中堅看護師1000名を対象に職務環境について38項目の質問紙調査を行い585名から回答を得た.(回収率58.5%)回答者の属性では女性が94.5%,年齢は40歳までの者が8割を占めていた.最終専門学歴は看護専門学校卒業が75%,看護師経験年数は11〜15年が26.2%と最も多かった. 今回の調査の結果,A県の中堅看護師は自身の職務環境を以下のように認識していることが確認された. 1.院内研修が充実している 2.看護業務の負担が大きい 3.研修の受講や勉強会への参加が昇進やモチベーション向上に結び付いていない 4.看護部長や病院管理者との関わりは少ないと感じている 5.病院組織の一員であるという認識が薄い 6.多忙な業務の中でも「看護」という仕事にはプライドを持っている中堅看護師のモチベーションを維持し,働きやすい環境を作っていくためには看護師長や看護部長が普段の看護行為に対する頑張りを言葉にして認めるよう気にかけたり,中堅看護師が委員会に参画することの意味を彼らのみならず病院経営者にも随時伝えていくなど看護師長や看護部長の果たす役割の大きいことが示唆された.