イオンクロマトグラフィーによる有機化合物中の微量のフッ素, 塩素, 臭素及び硫黄の同時定量
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概要
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4元素(F, Cl, Br, S)を同時に含有し, かつ含有率の異なる3種類の化合物を合成し, 有機化合物中のフッ素, 塩素, 臭素及び硫黄の同時定量に応用した.合成は, 難易度, 安定性に留意し, 標準試料としての検定を行った.そして, イオンクロマトグラフィーと酸素フラスコ燃焼法を組み合わせた方法に標準試料として応用することにより, これまでの無灰濾紙中の塩素空試験や燃焼の際生じる炭酸イオンや窒素酸化物の影響などの問題を解決することができた.又, 4元素の検量線を一つの標準有機化合物で同時に作成することにより, 各元素相互間の分析値に対する信頼性を高めることができた.更に3種類の化合物を利用して検量線の直線領域をソフト的に拡大する新しい定量法を開発した.そして, 様々な医薬品を分析した結果, 各元素とも標準偏差が0.3以下の良好な値が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1996-01-05
著者
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