岩手県内グループホームにおけるターミナルケアの現状と課題
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概要
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痴呆対応型共同生活介護事業(以下、グループホームとする)は、介護保険法施行後急速に増加している.グループホームの利用者は、介護保険施行当初は軽度から中等度の痴呆性高齢者が中心と考えられてきたが、年数を重ねるにつれて痴呆が進行し、重度化する状況にある.そのため、グループホームにおけるターミナルケアについて考えていくことが重要となっている.そこで岩手県におけるグループホームでのターミナルケアの取り組みについて現状を把握し、課題を明らかにすることを目的として調査を行った.調査協力の得られた23ホームのホーム長に対して半構成的面接法による調査を行った結果、グループホームでターミナルケアを行うにあたって、以下の4つの課題が見出された.1.スタッフの質的問題 2.医療面での問題 3.建物の構造上の問題 4.家族の理解の問題また、グループホームにおけるターミナルケアの必然性について、議論が不足し論点が整理されないままの現状においては、今回の調査で見出された課題への対応を含め、ホーム利用者のターミナル期について、個々のグループホームにおける考えにより決定されていた.グループホームにおけるターミナルケアについて、グループホーム全体でもっと真剣に論議され、全体的な合意がなされるような方策が早急にとられなければならないことが示唆された.
- 岩手県立大学の論文
著者
-
中山 裕子
盛岡市医師会付属盛岡高等看護学院
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照井 孫久
岩手県立大学社会福祉学部研究科
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木内 千晶
岩手県立大学看護学部
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小嶋 美沙子
岩手県立大学看護学部
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石川 みち子
岩手県立大学看護学部
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木内 千晶
岩手県立大学
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小倉 美沙子
岩手県立大学看護学部
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太田 明美
岩手県立大学看護学部
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