行政保健師の行う「連携」の概念に関する研究 : 地域看護分野と社会福祉分野の文献検討を中心に

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概要

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本研究の目的は行政保健師の行う「連携」の概念の特徴を明らかにすることである.社会福祉分野と地域看護分野の文献による分析から以下のような結果が明らかになった.1.「連携」は社会福祉分野の法規では昭和51年ころから,地域看護分野の法規や通知などに昭和20年代から引用されていたが,地域看護において「他の専門職種との連携」「有機的連携」といった表現での使用は1990年代以降であり,比較的新しい概念である.2.地域看護分野における「連携」の定義は社会福祉分野の定義に比べ不明確であるが,同じ目標に向かって情報共有,協働することであり社会福祉分野の定義によく類似している.3.社会福祉分野における「連携方法」は情報交換と情報共有に重点が置かれているが、地域看護分野,特に行政保健師はそれらに加えてそれぞれの関係機関や資源の調整に重点を置いている点が特徴である.

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