ユーザの翻訳精度判定に対する既判定精度提示の影響
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概要
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機械翻訳を利用した多言語間コミュニケーションにおいて不正確な翻訳文を用いると,意思疎通が困難となる.しかし,ユーザは翻訳精度を正しく判断できない場合があるため,翻訳精度に関する気付きを与える必要がある.本研究では,他者やシステムによって判定された精度を提示した場合,ユーザ自身の翻訳精度判定にどのような影響があるかを検証する.本研究の貢献は次の点にまとめられる.(1)誤った精度を既判定精度として提示した場合でも,既判定精度の影響を受ける場合があることを示した.また,正しい精度(本来の精度)を提示した場合,提示した精度との一致率が最も高くなることを示した.(2)本来の精度と隣接した評価値を既判定精度として提示した場合,本来よりも高い隣接評価値との一致率の方が,本来よりも低い隣接評価値との一致率よりも高い傾向があることを示した.
- 2012-01-15
著者
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宮部 真衣
和歌山大学大学院システム工学研究科
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吉野 孝
和歌山大学システム工学部:情報通信研究機構
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吉野 孝
鹿児島大学工学部生体工学科
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吉野 孝
和歌山大 システム工
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吉野 孝
和歌山大学システム工学部|情報通信研究機構言語グリッドプロジェクト
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吉野 孝
和歌山大学システム工学部|独立行政法人情報通信研究機構言語グリッドプロジェクト
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吉野 孝
和歌山大学
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宮部 真衣
東京大学知の構造化センター
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