作業機械出力をパラメータとした路網密度の決定手法
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概要
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本論文では,導入機械サイズに適合した集材路線作設量決定のための密度推定式を提案する。研究では,集材抵抗係数という新たな概念を導入し,集材作業時間,集材路線作設時間を導入される機械出力の関数とした。さらに,これらの作業時間の和を最小とする条件から,適正集材路線密度推定式を作成した。この式を適用した結果,集材機,クローラ集材車による集材作業では約50PSまでの作業機械大型化の過程で,路線密度が急激に減少しその後は緩やかに減少することが明らかになった。また,タワーヤーダ,ホイール集材車による集材作業では,100PS程度までの大型化が路線密度減少に大きな影響を与えると判断された。さらに,タワーヤーダへの適用結果から,大型化による路線密度の減少は,傾斜が緩やかで,集材材積が大きいほど著しいことが確認できた。これらの結果から,作成された密度式は,導入機種に適合した作業システム構築を検討するうえで有効な手段になると判断された。
- 森林利用学会の論文
- 2002-12-15
著者
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