下刈作業用機械の具備すべき性能に関する研究(1) : 育林作業地の地表障害因子
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
下刈作業用機械の開発の方向性や,具備すべき性能を検討するために,林地傾斜,土壌支持力,苗木,伐根,地拵え,倒木,下層植生の現地調査を行った。その結果,以下に示す適応条件を得た。下刈作業用機械は,(1)姿勢制御機構が必要である。(2)不連続設置型で,設置位置を選択できる機構が必要である。(3)機体の大きさは,機体の転倒や苗木への損傷を防ぐ点から苗木間走行ができる長さ150cm以内,幅60cm程度が望ましい。(4)伐根の斜面下側の高さと倒木の最大直径は,40cm以内の頻度が高いことから,乗り越え性能は40cm以上必要である。(5)枝葉の成長は,斜面下側が良く,等高線方向への移動は枝葉の回避や機体の横滑りから機体下側の苗木をひき倒す,根系を圧迫するなどが予想される。また,倒木は最急勾配方向へ倒れている割合が高く,走行への大きな障害となることが予想されるので最急勾配方向への移動が望ましい。
- 森林利用学会の論文
- 1995-12-15
著者
関連論文
- 森林利用学会シンポジウム記録「日本の林業作業システムの展開」
- 木材受け渡し機構を持つ集材用搬器開発に関する研究(新たな機械化)
- O-101 木材搬出用受け渡し式搬器による森林バイオマス資源収穫費用低減化の可能性(セッション1:資源,口頭発表)
- 中山間地域における木材および森林バイオマス資源の長期的な利用可能性(3) : エネルギー収支に関する検討
- P415 中山間地域における森林バイオマス資源の長期的な利用可能性(2) : 路網整備による収穫コストの低減(ポスター発表)
- 中山間地域における木材および森林バイオマス資源の長期的な利用可能性(2) : 最適エネルギープラント規模の検討
- 栃木県鹿沼市私有林における作業道路網自動配置手法の検討 : 費用便益比を最大とする手法を適用して
- 船生演習林における表層崩壊と土層厚・土層構造の関係
- 降雨特性及び土質強度特性が表層崩壊発生場に与える影響について : 三重県宮川上流域を事例対象として
- 信頼度の導入による循環路網の評価
- 木製土木構造物の経年変化による強度低下予測に関する研究 : 栃木県の木製土木構造物を事例として
- 高解像度DTMを用いた地形順応型林道設計自動化手法の検討
- 船生演習林LiDARを用いた交角法による地表面推定手法の開発
- 列状間伐における残存木被害発生因子の検討
- 信頼度の導入による循環路網の評価
- 林地土壌型と土壌支持力の関係
- 人工林を対象とした分布型表層崩壊モデルの適用について
- 森林利用学会シンポジウム記録「日本の林業作業システムの展開」
- 自走運材車両のための走行経路抽出手法に関する研究
- 軽架線による間伐材搬出方法の検討 -ジグザグ集材法-
- 資料 軽架線による間伐材搬出方法の検討--ジグザグ集材法
- 伐採後の森林土壌の物理的経年変化
- 資料 伐採後の森林土壌の物理的経年変化
- 分布型表層崩壊モデルによる樹木根系の崩壊防止機能の定量的評価について
- 船生演習林林道整備計画の立案 (平成16年度)
- 宇都宮大学農学部附属船生演習林気象報告(2005年)
- 宇都宮大学農学部附属船生演習林気象報告(2004年)
- 間伐材を利用した木製法面保護工の検討
- 1990年-2001年における船生演習林の気象分析
- 林道設計における数値標高モデルの解像度比較 : ワシントン州西部の針葉樹林における事例
- 森林作業のための4脚歩行機械の試作
- 伐出作業跡地の土壌支持力の季節変化と経年変化
- 分類プログラムC4.5を用いた集運材作業の生産性推定
- 育林作業用機械のベースマシンの開発に関する基礎的研究
- 土壌雨量指数および潜在崩壊面積指数を用いた崩壊発生降雨特性の評価について
- 林業作業におけるCO_2排出量算定と収支分析 : 栃木県の林業事業体を対象として(研究・技術資料)
- 栃木県鹿沼市私有林における地形を考慮した循環路網配置手法の検討
- スプライン関数を利用した地形順応型林道の設計
- 森林利用計画への地理情報システムの適用(1)-路網密度と平均集材距離の評価-
- 「現場ネットワーク」演習林--宇都宮大学農学部付属舟生演習林によるプロセッサオペレータ研修
- ヒノキ人工林における林齢の空間分布が表層崩壊の発生位置に与える影響について
- 直動形脚機構を有する育林作業用歩行機械の開発
- 林業用クローラ車両2機種の走行性能試験
- 林道が果たす労働生産性の向上と将来の生産システム(それでも道がいる-林道・作業道のかかえる課題と未来-,平成20年度森林利用学会シンポジウム)
- 森林技術者教育で演習林の果たす役割 : 教育・研究のための森づくりを目指して(森林技術者教育とJABEE認定の動き)
- GISを用いた森林内路網計画
- WEPPを用いた富士山麓作業道作設地における土砂流出予測(研究発表会)
- 作業機械出力をパラメータとした路網密度の決定手法
- ニューラルネットワーク手法によるタワーヤーダ集材架線の適正配置法
- 林道設計における数値標高モデルの解像度比較 : ワシントン州西部の針葉樹林における事例
- 木材搬出用受渡し式搬器の検討(研究発表会)
- 中山間地域における木材および森林バイオマス資源の長期的な利用可能性(2) : 最適エネルギープラント規模の検討(バイオマス)
- 中山間地域における木材および森林バイオマス資源の長期的な利用可能性(3) : エネルギー収支に関する検討
- 風倒被害木データに基づく根株倒伏強度推定式の検討
- 伐出作業跡地の土壌支持力の季節変化と経年変化
- 下刈作業用機械の具備すべき性能に関する研究(1) : 育林作業地の地表障害因子
- 林業用作業服の機能性および快適性の向上化に関する研究(II) : 下刈作業時の衣内気候
- 林業機械の近未来を考える成長し続ける機械たち : さがしものは何ですか?(森で働く機械)
- 林業機械の近未来を考える成長し続ける機械たち : さがしものは何ですか?
- 那須野ヶ原地域における間伐材搬出作業の機械化による生産性・コスト改善の可能性(II) : 従来型作業と機械化作業の比較分析から-
- 持続的な森林経営を考慮した森林バイオマス収穫の可能性 : -栃木県那須塩原市と鹿沼地区を例として-
- 高機能繊維を使用した暑熱対策用林内作業服の衣服内気候の分析
- 船生演習林における表層崩壊と土層厚・土層構造の関係
- 宇都宮大学農学部附属船生演習林気象報告(2006年)
- 急斜地におけるTIMBCOフェラーバンチャの性能
- 小形林内作業車の足回り装置に関する研究 : スパイク形グローサの検討(研究発表会)
- 林業用大型機械作業による林地土壌締固めへの影響
- レーザ変位計を用いた微地形計測装置の開発
- IUFRO XX World Congress in Finland "Caring for the Forest: Research in a Changing World" 参加報告
- 平成8年度森林利用学会シンポジウム : 林業の機械化,これからの課題を探る
- 日本製タワーヤーダの性能分析プログラムの開発 : タイプランテーション地域を対象とした事例研究
- GISを利用した東タイ地域の伐採禁止令前後の森林減少に関する分析
- 平成12年度森林利用学会シンポジウム討論記録
- 平成10年度森林利用学会シンポジウム報告(平成10年度森林利用学会シンポジウム-森林利用学の課題と役割-)
- GISによる林道機能と路網配置の評価
- 宇都宮大学だより
- 降雨及び人工林における林齢空間分布の経時変化が表層崩壊発生に与える影響評価について