ユーザのアクティビティと体重変化履歴に基づいた継続性の高い健康支援手法の提案

概要

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近年,生活習慣病予防のため,ユーザに生活習慣の改善を促す健康支援システムに関する研究が盛んに行われている.多くの研究では,血圧や脈拍といった様々なバイタルデータの測定が必要不可欠であったり,身体に直接デバイスを装着する必要があるなど制約が厳しく,それほど深刻でないユーザに継続的にシステムを利用させることは困難であった.本稿では,システム利用の継続性を高めるため,食事,運動内容の簡単な入力と体重の測定値のみから,ユーザの体重を目標体重に導くための健康支援手法を提案する.提案手法では,現在の体重と目標値,目標日数から,1日当たりの適正な摂取・消費カロリーを計算し,それに沿った食事・運動のメニューをユーザに推薦する.また,ユーザの入力の手間を軽減するため,入力は1日1回以上の体重測定と推薦されたメニューに対する実際の食事量,運動量の割合の主観評価(5段階)のみとする.ユーザの主観評価には誤差(推薦通りと思っていたが実は過剰にカロリーを摂取していたなど)が含まれる.そのため,提案手法では,体重の変化履歴に基づき,実際の摂取・消費カロリーを推定し,主観評価との誤差をユーザに知らせることでユーザにカロリーの過剰摂取や消費カロリー不足を認識させる.上記の支援を通して,ユーザの体重を目標体重に導くための食習慣,運動習慣の改善を促す.
2011-02-28

ユーザのアクティビティと体重変化履歴に基づいた継続性の高い健康支援手法の提案

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