初回査定時に高血圧情報が入り再検査となった契約の血圧再検査結果と心電図検査結果の検討(第二報)

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本報告の第一報に引き続き,初回査定時に高血圧の情報が入り血圧尿検査と心電図検査が必要と判断され,実際に両検査が同時に行われて再検査結果の血圧値と心電図所見が確認できた契約(ペア血圧心電図群)の性,年齢,心電図コードおよび再査定時血圧値について確認した。結果としてペア血圧心電図群は男性の占率が高く40歳台で最頻値と中央値が見られ,男女の年齢分布の傾向には違いが認められた。心電図コードの出現頻度は再査定時血圧正常群,再査定時血圧異常群のいずれにおいても正常心電図所見が最も高く,有所見心電図については「洞頻脈」,「T異常A」が多く見られた。またペア血圧心電図群を血圧結果,査定結果,心電図検査結果から8つの群に分けて比較を行い,再検査血圧値が標準体であっても心電図に高血圧を窺わせる所見が認められる案件(本来高血圧として評価されるべき案件)について心電図検査がどのように関与したかを検討した。特にこのような案件を含んでいると老えられる「再査定時血圧正常群かつ心電図有所見群で結果条件付群」について検討を進めた結果,この群は全体の2.65%で,高血圧に関係すると思われる心電図所見(圧負荷,心筋障害,洞頻脈等)の出現率が「再査定時血圧正常・結果無条件群」や「ECG群」よりも高く,「再検査血圧値が一見標準体であっても本来高血圧として評価されるべき案件」の評価に一定の効果があったと考えられるが,その件数が少ないため心電図検査の真の効果を明確にするためには,費用対効果の面も含めて,更なる検討が必要であると考えた。
2011-03-17

初回査定時に高血圧情報が入り再検査となった契約の血圧再検査結果と心電図検査結果の検討(第二報)

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