川崎病の引受査定における文献的考察
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概要
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川崎富作博士がはじめて川崎病の症例に遭遇してから約40年の歳月が過ぎた。1970年に,第1回の全国調査が実施されてから現在までに,小児科医,公衆衛生医,循環器専門医等が中心となり,患者の家族会の協力のもと,16回の全国調査が実施された。30年間に報告された累計患者数は16万9千人にも及んでおり,貴重な疫学的データが得られている。一方で,保険会社は川崎病に対しての充分なデータを持っておらず,川崎病罹患者の長期予後についてもいまだ不明な点が多いため,川崎病の引受査定を難しくしている。今回,30年間16回にわたる全国調査の結果と,当社の川崎病についての独自のデータ,最近の国内外の文献等により,川崎病の引受査定について考察したところ,冠動脈病変のないもの,一過性の拡大性病変,経過中に自然消退したものは,治療終了後2年から5年の経過で無条件での契約が可能と考えた。
- 日本保険医学会の論文
- 2004-06-17
著者
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