高齢者の危険選択 : 従来からの危険因子を中心に
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概要
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最近の急激な高齢化社会への進展により,今後,高齢者向け保険商品の増加が予想され,高齢者に対する危険選択がより一層重要となってくるものと思われる。今回の基調報告では,高齢者の危険因子のうち,従来からの危険因子である体格,血圧,総コレステロール値について「パネル・ディスカッション経験分析共同研究」の研究結果や最近の文献等を参考に,いかにして危険選択に利用していくかを検討した。その結果,高齢者における肥満,高血圧,高コレステロール血症の査定は,若年者とは異なる緩やかな基準が必要であった。また,高齢者においては「肥満」に対する査定も重要であるが「やせ」に対する査定の方がより重要であることや,脈圧や白衣高血圧の鑑別が査定に非常に有益であること,高齢者では低血圧での死亡指数が高いこと,高齢者の低コレステロール血症では総死亡率の増加,癌や脳出血の増加がみられるため注意が必要であることなどがわかった。
- 2005-03-17
著者
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